【管理栄養士が解説】CKDの食事療法ってカンタン!?

【管理栄養士が解説】 CKDの食事療養ってカンタン!?

CKDの食事療法について知りたい人向け。

当記事では、CKDの食事療法を勉強しようと思っている人に向けてCKDの食事療法とは何かを説明しているので、CKDの食事療法を勉強してい人や興味のある人はぜひご覧ください。

CKDとは

まずはじめにCKDについて少しだけ説明します。

CKDとは慢性腎臓病の略語で、腎障害や腎機能の低下が持続している慢性的な腎臓病のことを言います。腎臓は体内の老廃物をろ過して尿として排出する役割を担っているので体内の老廃物が外に排出されず、体内にたまってしまう病気になります。

CKDの食事療法

CKDの食事療法は重症度のステージによって異なります。

                  CKDの重症度分類

CKDの重症度のステージを分けているGFRとは腎臓にある糸球体のろ過能力をあらわした検査値で、GFRが低下していると体内の老廃物がろ過されず体内にたまってしまいます。

重症度によって食事療法の制限が変わってくるので確認しましょう。

エネルギー

CKDの食事療法では、十分なエネルギーを摂取する必要があります。摂取量が不足すると筋肉や臓器などに含まれる体たんぱく質が分解してしまう恐れがあるからです。

たんぱく質

CKDの食事療法では、たんぱく質の摂取制限を行います。理由は、たんぱく質を過剰に摂取することでたんぱく質の代謝の際に生じる老廃物の排泄を行う腎臓への負担がかかり、腎機能をさらに悪化させてしまうからです。

食塩

CKDの食事療法では、食塩の制限を行います。腎機能が低下すると余分な水分とナトリウムを排泄することができないため、高血圧になりやすくなっています。そのため食塩の制限を行います。しかし、食塩をできるだけ控えればいいという話ではありません。食塩の摂取量が少ないと、食欲不足や疲労感を招く恐れがあるので制限のやりすぎには気を付けましょう。

カリウム

CKDの食事療法では、カリウムの制限を行います。カリウムは大切な栄養素ですが、腎臓にさらに負担をかけてしまうと同時に、腎機能が低下している場合、体内で余分になったカリウムが排出されず体内に蓄積し、高カリウム血症になる恐れがあるからです。

リン

上の表には書いてありませんが、CKDの食事療法はリンの制限を行います。その理由は腎臓に負担をかけてしまうと同時にカリウムと同じで、腎機能が低下している場合、体内で余分になったリンが排出されず体内に蓄積し、高リン血症になる恐れがあるからです。

まとめ

CKDの食事療法で気を付けることは、

エネルギーを必要量きちんと摂取する

たんぱく質の制限を行う

食塩の制限、制限のやりすぎには気を付ける

カリウムの制限を行う

以上の4つです。

自分のステージに合った食事制限を行うことで腎臓への負担を軽減し、CKDが悪化しないように気をつけましょう。

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